本のハコ

超個人的読書メモ

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『初稿 倫理学』和辻哲郎

一二 『人間の学』の意義 (一)人間の問 人間の学とは『人間とは何であるか』と問うことである。そうしてこの『問うこと』は、一般的に云って、人間の一つの存在の仕方に他ならぬ。然らばこの際問うこと自身がすでに問われていることであり、問うもの自身が同…

『風土』和辻哲郎 2

「外に出る」ことを根本的規定としているのはかかる我々であって単なる我ではない。従って、「外に出る」という構造も、寒気というごとき「もの」の中に出るよりも先にすでに他の我れの中に出るということにおいて存している。これは志向的関係ではなくして…

『風土』和辻哲郎

これも、休校期間中に読んだ本。ちょうど暖かくなってきた頃で、裏庭にいすをだして1日読書したりしてた。まだ蚊がいなかったから。夫は昼寝、上の子はゲームと動画、下の子はリコーダーでエーデルワイスの練習してたな。たのしかった。 この本は難しくて、…

『自由からの逃走』エーリッヒ・フロム

2月の終わりにコロナによる休校がはじまって、ちょうどその頃に読んでた本。 フロムは、個人と社会は密接に影響しあうと考える。それよりも前、フロイトの頃は、個人と社会とを切り離して考える傾向があったらしい。社会には抑圧的な機能と、創造的な機能が…

読書の記録です。

初めて記事を書きます。 私の趣味は、読書です。系統的には、物語ではないやつ。が、ほとんど。自分の日常にひきつけて、あれこれ考えながら読むのですが、 あ! お! と感じたこと、歳のせいか、持って生まれた記憶力のためか、すぐに忘れてしまうので、そ…